誰も気づかなかった真実!肩の痛みの原因は肩にはなかった

岡田 哲也(おかだ・てつや)
肩の痛み

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長年、慢性の肩の痛みに苦しんでいるひとは少なくありません。病院に通っても、さまざまな指導を受けてもいっこうに改善されない痛み。実は、その肩の痛みの原因は肩以外にあるといったら信じてもらえるでしょうか。しかし、肩の痛みの原因は実は肩以外にあるのです。そして、それを知ることだけで、痛みは解消できるのです。よくご理解いただき、慢性の肩の痛みから解消されてください。

1.肩の痛みの原因

1-1.肩の痛みの原因は体のほかの部分のバランスの崩れにあった

肩が突っ張って痛いとき、多くの方は肩を叩いたり、揉みほぐしたりして改善しようとします。

たとえばそれが右肩だとすると、その右肩を叩いたり揉みほぐしたりするのです。

けれど、そういったことをする前に、なぜその痛みが起きているのか、その原因を分析することが優先なのです。

痛みは筋肉の極度の緊張から生まれます。だから、まずなぜそんなふうに肩の筋肉が緊張しているのか、突っ張っているのか分析することが大切なのです。

実は、痛みが生じているその肩は、体のゆがみを必死になって補正している場合が多いのです。

だから、痛みが生じた肩が悪いのではなく、その痛みの原因となっている体のほかの部分の動きに着目する必要があるわけです。

そして、肩とは遠く離れた脚にその原因があることも少なくないのです。

たとえば、右脚と左脚のバランスが崩れ、それぞれの脚がぜんぜん違うアンバランスな動きをしていると、それをまず骨盤が補正しようとします。その補正の動きを背骨に伝えて、下半身のバランスの悪さを上半身のバランスを悪くすることで相殺しようとするのです。

その結果、体全体を支えようとして、両肩のバランスが悪くなるというケースが少なくないのです。

また、肩が張るときは、逆に背中のほうが弱っている場合も多いのです。

つまり、肩の痛みの原因は肩にはないということなのです。

1-2.肩の痛みは、体のほかの部分のバランスの崩れの“お知らせ”

体の左右のバランス、体の上下のバランス、体の前後のバランス、それぞれのバランスが崩れ、その崩れのすべてが複合して、部分的に緊張している部分に痛みが出たりするわけです。

いいかえると、その突っ張りにより、体のバランスの崩れを補正している。

だから、むしろ痛みが出ている部分に感謝しなければならないのです。

それにもかかわらず、叩いたり、揉んだりと、その痛みが発症している部分を悪者扱いしているのです。

体のほうからしたら、「体のバランスの崩れを補正するために頑張っているのに、なんで叩かれなければならないのか」ということになるのです。

その突っ張り、痛みは体の“お知らせ”のようなもので、その“お知らせ”をほっぽらかしにしておくと、もっともっと大きな“お知らせ”にもなりかねないのです。

その結果、痛みが増したり、突っ張りが増したり、結果的には改善されなかったりするわけです。

1-3.季節によって、日によって、時間によって体は変化する

人それぞれ、体の稼働力が弱くなっている日とか、時間帯とかがあるのです。

人によっていろいろなパターンがありますが、自分の体のバランスが悪くなる時間とか悪くなる季節を知っておくだけでもプラスになるのです。

2.痛い肩を揉んでも、肩の痛みの解決にはならない

 2-1.肩を揉むことで、肩の痛みがむしろ増してしまう理由

肩を揉むと一時的には気持ちいいかもしれません。

肩を揉みほぐすことで、ほかの部分がちゃんと働き出してくれるなら問題はないのです。

しかし、ほかの部分が働いていないのに、肩だけ揉みほぐしたら、いままで体を支えていた肩の代わりに、その体を誰がささえるのかということになるのです。

だから、また突っ張ってくる。むしろ前以上に突っ張ってくる。それが揉み返しとかということで、結局は慢性的な痛みになってしまうのです。

2-2.肩の痛みに対処する方法

それでは、どうすればいいのでしょうか。

まず体の状態を知ることです。

左右の脚はバランスよくはたらいているのか、背中の筋肉や、両腕の筋肉が、左右、前後バランスよくはたらいているのかチェックすることからはじめなければならないのです。

多くの場合、右肩が突っ張っている場合、左肩はさぼっています。だから、左側を意識して動かしてやって、左側の筋肉にスイッチを入れることが欠かせないのです。

それだけで不思議と左側に力が入り出し、右側の突っ張った筋肉が「反対側が頑張りだしたから、これでやっと緩める」ということで緩むのです。

2-3.足首を整えることで肩の痛みが消える

人間の体を支えているのは下半身ですが、特に足首というのは非常に大切です。

まず足首が左右で違う働きをしているとバランスがいいわけがありません。

いくらいい建物を建てても、足もとの杭がいいかげんだったら、1本の杭が原因ですべてを建て直さなければならないことが明らかになったことは記憶に新しいことです。

肩に痛みの症状があっても、自分の足場であり、土台である両方の足首がちゃんと仕事をしているのかということをまずチェックすべきなのです。

2-4.体のスイッチがオフになっているとき

さぼっていた部分の体のスイッチは自分でもいれられるのでしょうか。実はできるのです。

筋肉が弱いと、筋力が弱いと誤解しがちです。

しかし、多く場合、筋力が弱いのではなくて、筋肉が稼働しない状態になっているのです。

言い換えれば、稼働力が弱くなっているのです。

それは筋力が弱いのとは違うのです。筋力はあるのに稼働していないのです。

たとえばストレスとか嫌なことがあると、筋肉が十二分に稼働しないのです。

逆に嬉しいことがあると力がはいる、つまり稼働するのです。

そう、筋肉の稼働力はつねに変化しているのです。

その稼働力の変化を決定しているのが、体のスイッチであり、ボリューム調整ダイヤルなのです。

体のスイッチがオフになっていることに気づかない、筋力のボリュームが下がっていることに気づかない。

機械はスイッチがオフだったら動きませんが、人間の体はスイッチがオフでも無理やり動かさなければならず、それが痛みの原因になるのです。

人間はその時々に応じた力を出していますが、なにかの拍子に5の力が欲しいのに5の力が出せずにいると、

それも痛みの原因になるのです。

大切なのは、ボリュームが下がっていることに気づくことと、そのボリュームをあげてあげることなのです。そして、ボリュームが下がっていることに気づくだけで、オフになっていた体のスイッチが入り、ボリュームもあがるのです。

2-5.体のスイッチの入れ方

体をちょっと刺激してやるだけでも、スイッチがはいり、ボリュームがあがります。

刺激するとは、たとえばさすったりすることですが、、特に刺激の方法に決まりがあるわけではまったくありません。

さわらなくても、ちょっと意識して動かすだけでもいいのです。

極端な話、「さぼりだしたな」と思うだけでもスイッチがはいるのです。

長年、肩こりの痛みに悩んでいるひとや、いろいろな指導を受けてきながら改善されなかったひとは、そんなことで改善されるなら苦労しないと思うでしょうが、実際苦労しないのです。

その簡単なことに気づいていないだけなのですから、気づいてもらうだけで痛みは不思議なくらい消えてしまうのです。

3.体に対する意識を変える

3-1.痛んでいる部分に感謝する

ほんとうは頑張ってくれている部分に腹を立てたり、ぜんぜんなまけているところに悪いと思っていなかったり、まったく逆なんです。

頑張っている部分と頑張っていない部分、どっちが悪いというときに、実は頑張っている部分を叱って、さぼっている部分をそのままほったらかしにしているのです。

そんな状態が体のなかで起こっているのです。

そうではなく、さぼっている部分を注意して、頑張っている部分を褒めてあげましょうという、それだけのシンプルなことなのです。

それを自分の心のなかで語りかけるだけでも大丈夫なのです。

3-2.脳はだませない

ただし、ほんとうに100パーセントそう思えたらという前提なのです。

ただ自分の脳には、嘘はつけません。

そういったら改善されるんですよといわれて、肩が張っているほうにありがとうと感謝する。

ただし、ほんとうにそのひとの脳がそう思っていなかったらだめなのです。

同じことを繰り返しますが、自分の脳に嘘はつけないのです。嘘をついても、脳にわかってしまうからです。

自分の体に言い聞かせたのにぜんぜん改善されないというひとはたくさんいます。

それは、口先でいっているだけだからなのです。

言葉でいうだけでは無理なのです。

どうしたら心の底までまで思えるか、信じられるか。

それは、実際、「ニューロ・アウェアネス」の指導を受けて、体をバランスよくすることを1度でも体験してもらうとわかるのです。

まさかというようなことが起きるのです。

誰に診てもらっても良くならなかったのが、自分の意識だけで変わるなんて。

そのこと自体が許せない人もたくさんいるのです。

だからこそ、1度「ニューロ・アウェアネス」の指導を受けることで、その効果を実感して、確信を得ていただきたいのです。

4.スポーツマンや青少年の肩の痛み

4-1.スポーツマンの肩の痛み

スポーツマンで肩の痛みを感じているひとも、これまでご説明してきた同じやり方で改善されるのです。

スポーツマンの方も、ほとんどが体の内部のバランスの崩れや、筋力のボリュームやレベルの低下が慢性の痛みの原因になっているのです。

原因は、筋力ではなく、筋肉の稼働力の低下なのです。

例えば、野球の投手が右腕でボールを投げていても、実は全身を使っているので、使っている右腕の反対側の背中とか、反対側の左腕とか脚とかどこかがさぼるだけで右腕には無駄な力がはいり、その結果痛めたりするのです。

その痛みも、「ニューロ・アウェアネス」の指導により、体のバランスや動きをよくすれば改善されると実感することで改善することができる

もちろん肉離れとか筋断裂とかは怪我なので時間はかかりますが、そうなった原因がそのひとのなかにある限りは、どんな指導をしても、手術してもなにしようが、原因が残っていれば必ず再発してしまうのです。

だからこそ、バランスを整えるということは絶対にしないとだめなのです。

4-2.子どもの肩の痛み

子ども達や、青少年の成長期は、からだの関節とか筋肉が急激に伸びる時期です。細胞がどんどんつくられて伸びていく段階なのです。

この段階で、バランスが悪いというのは、その後に悪影響が残ってしまうのです。

だから、小学校くらいから、運動をたくさんするような頃から、意識してちゃんと体のバランスを整えることが欠かせません。

さぼっている筋肉とか頑張っている筋肉とかを意識できるような教育が必要なのです。

まとめ

肩の痛みのときに気をつけてもらいたいのは、肩は悪くないということです。

痛みがあるところは、実は悪くないのです。

右腕を上げるとき右肩に痛みを感じたら、逆に左の肩がさぼっていないか気をつけてみてください。

また肩甲骨が動いていないから肩が無駄な動きをして痛みが出ているのではないかという場合が多いのです。

肩の場合は特に肩甲骨に注意して、肩甲骨がちゃんと動いているかどうかをチェックしてください。

逆に指の力がちゃんと働いているかも大切ですし、下半身にちゃんと力が入っているかどうかも大切です。

下半身の力が抜けているだけでも肩が痛くなったりするのです。

肩の痛みは肩の問題ではないということを知り、肩の痛みの根本を改善していただきたいのです。

 

身体出力を上げる脳が望む身体の使い方!|Brain's Consensus Communications

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