さまざまな症状に効く体のバランスの整え方マニュアル【保存版】

岡田 哲也(おかだ・てつや)
慢性的な肩こり

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慢性的な肩こりは、本人のつらさに比べて、その的確な対処法などは様々なホームページを見ても全く知らされてはいません。命に関わるほどの症状ではないということで医療も深く原因を追求していないのか、最先端の医療でも本当にわからないのか。
この記事ではあらためて、検証してみます。

簡単すぎる自分でもできる解消法

1.本当に大切なものはあなたの中にある

世の中には肩こりを始めとした痛みで悩まれている人がたくさんいらっしゃる反面、全く痛み知らずで病気にも縁のない元気な人もいらっしゃいます。その2者の違いはいったい何なんでしょうか?

生活環境や習慣などの様々な条件もあるでしょうが、一番大切なことであり、一番の原因となっていること、それが身体のバランスなのです

一番大切なものは環境などの外的要因ではなく、あなたの中にあるのです。

痛み知らずで病気にならない人は、本人の自覚はありませんが絶えず無意識に身体のバランスを整えています。そういう感覚を先天的に持ち備えているのです。

逆に痛みでお悩みの人は、痛み自体だけではなく、その他のなんらかの身体中の不調もあると思います。

そんな方は、意識的に身体のバランスを整える必要があります

難しく考えないでください。病気にならない人が無意識にしていることを意識的にするだけです。
特別な人ではなく、同じ人間がしていることですので理解すれば簡単なことです。

簡単すぎて信じられない!
という意識が邪魔をしないようにしてください。

それでは実際に、意識的に身体のバランスを整えてみましょう。

キーワードは「筋肉のサボり!」

基本的に慢性的な肩こりなどの痛みは筋肉の緊張です。肩のまわりの筋肉がたとえ緩んでいても、そのもっと奥の首の筋肉が緊張しているのです。

緊張しなければいけない理由は簡単です。
身体や重たい頭を支えなければいけないからです。
その緊張が強くなれば、それを痛みとして感じているのです。

つまりその痛みやコリは身体を支えるためには必要なものであって、本来感謝しなければいけない感覚なのです。

「痛みに感謝?」意味がわからないですよね?みなさんそうおっしゃいます。

しかし、まずしなければいけないことは、原因不明の慢性的な痛みやコリに対してのマイナスイメージを一掃することです。
頑張って自分を支えてくれている恩人に対して腹を立ててはいけません。

なぜ、肩や首の筋肉がそれほどまでに頑張ってくれているのか、冷静に考えてみましょう。
それは、身体のバランスが悪くなっている状態を必死で立て直そうとしているためなのです。

そして、身体の各部分の働きにムラがあるためでもこの痛みはおきているのです。
例えば、怪我などで右足に力が入らない状態があるとします。そうすると、右足の筋肉に力が入っていないようなときには、左足の筋肉は右足の分も頑張って身体全体を支えてくれています。

その状態が一時的ならば問題はないのですが、とっくに怪我は治っているのに、力をかけない癖のようなものが残っていたり、職場でいつも足を組んで片側にもたれかかった姿勢をしているなどがつづいていると、右足の緩みは改善することなく、これはもうずっとサボっている状態が続いてしまいます

つまり左足は頑張って、右足はサボっているというバランスの乱れた下半身があるのに加え、上半身も必死でバランスをとっている状態が続いてしまう状態になっているのです。

また両足の筋肉がサボることがあると、腰や背中の筋肉がいつも以上に頑張らなければならなくなります。まるでふわふわ不安定なバランスボールに終始乗り続けているような状態です。

繰り返しになりますが、バランスが乱れる原因は、身体の上下、前後、左右の働きのムラです。

“痛みの原因は??”

  • 肩こりをはじめとする痛みの原因はバランスの乱れから来ることが多く、その原因は身体の中のサボっている筋肉だということをまずは認識してください。

実践!サボっている筋肉にスイッチを入れる

それでは、実際に痛みを取るために、身体のバランスを整えていきましょう。
サボっている筋肉や関節のスイッチを入れて、身体のムラをなくします。

方法はものすごく簡単。

頑張っている筋肉の負担を少しでも軽くするために、サボっている筋肉や関節を刺激して起こすのです。
簡単な検査もありますが、これにはパートナーが必要です。

まずは、下記を参考に簡単な検査を行ってみてください。
http://www.jigensystems.com/check/

検査ができれば、力の入らない部分を重点的に押さえたり、回したり、触るだけでも結構です。とにかく意識して刺激してみましょう。

「さぼっているこの筋肉が働きだすことで負担をかけている部分が楽になってくるんだ!」という意識が重要です。

検査ができなければ、まずは両方の足首を回してください。

足首を回す2足首を回す

次に膝。左右から挟んで押さえたり、上げ下げしてみてください。

IMG_0037膝を回す

股関節。内回し、外回しなどを行います。不安定だと思いますので、椅子などにつかまっておこないましょう。

股関節を回す股関節を回す2

上半身は左右に背中をねじります。

IMG_0057

肩甲骨を動かし深呼吸。前回しを10回。後ろ回しを10回など。

肩甲骨を動かすIMG_0096

ここまでおこなっただけでも、間違いなく変化をかんじられるはずです。

感じられない場合は、再度「さぼっているこの筋肉が働きだすことで負担をかけている部分が楽になってくるんだ!」という意識を持って、同じ動きをしてみてください。

身体中のスイッチが入り、筋肉や関節が身体を支えるために働きだすと、過剰に緊張していた首と肩の筋肉は必ず緩んできます。頑張って支えなくていい状態になったからです。

それでは、今度は頭を刺激しましょう。

耳の後ろの後頭骨を少し強めに刺激します(写真の位置)。

首や肩が頑張ると同時に頭自体もかなり必死になって体の重心から外れないように頑張って力を入れています。それは頭皮の中の薄い筋肉の緊張によって支えられています。

頭は非常に重たいんです。それを薄い筋肉がバランスを取って支えてくれているので疲れるのは当然なんです。

指で押して、少し痛いところ、いた気持ちいいところを探して刺激してみてください。
後頭部を押す

これだけでも、疲れていた視界が広がり、身体の変化を感じるはずです。

生活意識を変えていこう!

慢性的な肩こりや痛みは身体のバランスを整えることで必ず改善します。スッキリ解消とまではいかなくても身体の変化を感じることができるはずです。続けることで必ず慢性的な肩こりは解消できます。良くなったり悪くなったりを繰り返しながら、必ず良くなっていきます。

悪くなった時、つまり肩こりや痛み位を感じた時に、あなたはどう考えますか?

「また肩が凝ってきた。やっぱり自分で良くすることなんてできない。」

こう考えてしまえば、あなたはそれ以上良くはなりません。引き続き慢性的な肩こりに悩まされる日が続いてしまいます。

「あっ、肩が凝ってきた。ということは足の筋肉がサボりだしたのかも。」

そう考えられるあなたは、今後もっともっと良くなって肩こりや痛みは解消できます。

生活の中では左右非対称の動きや、無理な動きがいっぱいです。ある筋肉は頑張り、ある筋肉はサボり、バランスが整うことはなかなかありません。

まずは、毎日の生活の中で、常に身体のバランスを意識してみましょう。

肩に限らず、コリや痛みのある部分は身体を支えるために頑張っているありがたい部分です。感謝して負担を減らす動きや、サボっているであろう部分を刺激することを心がけましょう。

実は、ストレスなどは一瞬で筋肉を緩ませて身体のバランスを乱してしまいます。

この時の筋肉の緩みも、リラックスの緩みではなく、やはりサボらせてしまう方の緩みです。ということはストレスで筋肉がサボると、どこかに負担が行きそこが頑張ることになってしまうのです。

しかし、人は自分の中の筋肉がサボっているという状態をあまり意識出来ません。

意識できるようになるのは、その次の段階で、サボった筋肉の代わりに頑張ってくれている筋肉がこわばり痛みとなった時です。

結果的に、ストレスが原因で肩が凝る、ということが起きているのです。

現実問題、ストレスを感じなくすることは不可能です。

しかし、ストレスによって身体が影響を受けるということを知っておくだけでも、その影響を受けにくくすることができるようになります。
事実、同じようにショックなことがあっても、すぐに立ち直れる人もいれば、ズルズルと引きずってしまう人もいますよね。

実は、この両者の違いが身体のバランスを無意識に整えられるかどうかということなのです。精神的に強い人は、心の変化の影響を体が受けにくくできるのです。

心と体は繋がっています。

ショックなことがあっても、意識的に身体のバランスを整えることで、少し前向きになれると同時に、肩こりや痛みなどの症状は出にくくなります。

繰り返しになりますが、さまざまな身体の痛みや症状はお知らせのようなものです。

身体のバランスが乱れている時には、必ず身体のどこかにお知らせが出ています。そんなお知らせを感じながら生活してみてください。

過敏になれということではありません。
身体に何か感じた時に、ふと思い出していただければ、カラダも喜びます。

「あっ、どこかが頑張りだしている。ということはその前にサボっているところがあるということだね。わかった。ありがとう。」そんな感じに考えてみましょう。

カラダの声が聞こえると、なんか、元気になってきますよ。

まとめ

何年も何十年も慢性的な肩こりや痛みに悩まされ、ありとあらゆる改善法を試してきた人にとっては、あまりにも簡単すぎて信じがたいことだと思います。しかし、考えてみてください。これまでに「意識を変える」という改善法はなかったと思います

「自分自身が変わる」それだけです。一番簡単そうで、一番難しいことかもしれませんが、記事の内容を読んでいただき、冷静にカラダと向き合ってみてください。あなたのためにずっと頑張ってくれていた、肩や痛みですら愛しく思えてきますから。

身体出力を上げる脳が望む身体の使い方!|Brain's Consensus Communications

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