「痛み」、痛いのは誰でも嫌です。原因がわかっている痛みも嫌だけど、原因不明の痛みはもっと嫌ですよね。
結論から言うと、その原因は人それぞれというのが正解です。
繰り返し言いますが、原因不明の痛みの原因は、人それぞれ。
しかし、そこであきらめることはありません。まずは原因不明の痛みのことを理解し、しっかりとした対処法を認識しましょう。
原因不明の痛みとは?
実は、原因不明とは言っても、それは医療の中での話。医学的には原因不明でも、その痛みの原因は必ずあなたの中に潜んでいます。
医療の中では、「人それぞれ」というのが、つまりは原因不明ということになるようです。
それは、医療の中では統一性ということが必要だからです。原因に統一性のない痛み、それが原因不明の痛みと言われているようです。原因がさまざまであると、治療法もさまざまになってしまい、この病気、症状に対する治療法というものが確立されません。
結果的に医療の中では、対症療法としてその症状に対して治療が行われますが、実際のところ、あまり原因を重視はしていないようです。
原因がどうあれ、痛みに対しては鎮痛剤が処方されているのが現状。原因がわかっていても、原因がわからなくても、ひとまずその痛みという症状に対しては、鎮痛剤で痛みを取り除く、または緩和することが第一選択として行われます。我々もまた、痛みがあれば原因よりもまずその痛みを改善または解消することを第一に望んでいるはずです。
でもちょっと待ってください。原因が残っていれば、その痛みは一時的に薬によって抑えられているだけで、薬の効果がなくなればまた痛みが復活するはずです。そんな時間の中で、検査の結果ある病気が原因だとわかれば、その病気に対する治療がすすみ、気がつけば痛みからも開放されているでしょう。
しかし、よくあることですが検査の結果は異常なし、痛みの原因がわからないとなると、ずっと薬を飲み続けなければならなくなります。痛みは我慢できませんからね。
そこで薬を飲みながらでも構いませんから、少し考えていただきたいのです。
鎮痛剤で痛みはとれているかもしれませんが、とてもスッキリした気分とは言えないはずです。痛みとまではいかなくとも体中の筋肉のつっぱり感やしびれやむくみなどはありませんか?強い痛みは感じなくなったとしても、何か体に不調を感じているはずです。
検査の結果は異常なし。つまり病気ではなくても、体の不調をきたす何かが存在するということです。
それが、体のゆがみ、バランスの乱れです。
幸か不幸か、体が少しゆがんだぐらいでは、病気にはしてもらえないのです。だから病気としての治療はありません。しかし、痛みという症状があれば、それに対する対症療法として鎮痛剤が処方されているのです。
では、その痛みの原因はいったい何なのでしょうか?
ずっと解消しない慢性の痛みも、突然襲ってくる急性の痛みも、病院で検査の結果異常が見つからないのなら、それはカラダの声かもしれません。
その痛みも含めたさまざまな不調はすべてあなたのカラダが何かを教えようとしている、カラダの声だと思ってみてください。
ちゃんと声に出して言ってくれればわかりやすいのですが、実際にそんなことになれば、びっくりして気味悪くて、痛みどころじゃなくなるかもしれませんよね。それもまたいいのかもしれませんが、実際にカラダは、ちゃんとあなたの体の不調を常に教えてくれているのです。
イメージしてみてください。立っていても座っていてもいいですから、体を横に倒してみてください。これ以上倒すと倒れてしまうというところで体を止めてその姿勢をキープしてみてください。体の中のどこかの筋肉に力が入り、どこかに負担がかかり、この状態を続けることはかなりきついことがわかるはずです。
実は、ゆがみや体のバランスの乱れが強い人は、普通に立っているだけでも、また座っているだけでも、このきつい状態に近いことやそれ以上のことを、常に無自覚にしてしまっているのです。
この状態が続くことで、緊張は痛みに変化し、負担はしびれなどに変化していきます。
医学的な原因など探しても見つかることはありません。原因があるとすれば、それは「ゆがみ」があるからです。
ただ、ここでいうところのゆがみは、見た目のゆがみではありません。
簡単に言えば、身体機能のムラです。
筋肉や骨格をはじめとする、体を構成する無数のパーツのすべてがここには関与しています。ひとつひとつのパーツそれぞれに、この体を機能させる役割があるのです。それぞれのパーツが十分に稼働することで、体のバランスは整いゆがみはなくなります。
これから少しずつ説明をしていきますが、「痛みの原因」の結論を先に言ってしまうと、このたくさんのパーツの中で
とくに頑張ってくれている部分に痛みはでます。
痛みは体を支えようとしてくれている結果です。ゆがみやバランスの乱れをなんとか補正しようと頑張ってくれています。
本来痛みは感謝するべき部分に感じているのです。
しかし、我々はそんな教育を受けたことはありませんでした。痛みに対しては不快、不安という嫌な気持ちにする感覚でしかないと思っていました。そして、その考えが実は痛みをさらに助長しているということに気づいてはいませんでした。
しかし、なぜ痛みを出すぐらい頑張らなければ体を支えることができないのか?自分自身に嫌な思いを感じさせなければいけないのか?
実は、カラダはゆがみやバランスの乱れを知らせるために、もっともっと早い段階で何かしらの症状を使ってお知らせをしているのです。
それは、筋肉や関節の違和感であったり、緊張やツッパリ感であったり、ジーンというしびれ感であったり…。日常生活のなかでほとんど気にしていない感覚から、慢性的な肩こりや頭痛など、原因を追求しようともしていなかったその状態のほとんどが、カラダからのお知らせなのです。
もしその段階で、ちゃんとお知らせに答えることができていれば、痛みをだしてまで体を支える必要など全くないのです。
結果的に痛みを感じなくてすむのです。
これが原因不明の痛みの原因。
肩こりは重たい頭を支えるために、首や肩の筋肉が必死で頑張ってくれている状態。頭痛はその重たい頭自身が、まるでバランスボールに乗っかっているかのように、ゆがみのある不安定は体から落ちないように頑張ってくれている状態。それを理解せずに、頑張っている筋肉を揉みほぐして頑張れないようにしたり、カラダからのお知らせを薬で消してしまったりしたために、さらに次のレベルの大きな声のお知らせを感じなくてはならなくなっているのです。
そもそもお知らせは自分自身の体が壊れてしまわないように頑張っていますよというカラダの声。本来、感謝してもらえるはずなのに、まるで敵扱い。憎まれて悪者扱いされてしまっています。
冷静に考えてみてください。この人のために頑張っているのに、叩かれたり、うっとおしがられたり、黙らされたり、全く理解してもらえないどころか、悪いことをしているかのように扱われたら…「私は頑張ってるんじゃ!!!!」って声を大にしてブチギレてしまいますよね。
こうなると激痛です。原因不明の急性な激痛。
しかし、医療の中ではもちろん原因不明です。
原因不明の痛みの原因、それはカラダの声を聞いてあげないということです。
自分自身とうまくコミュニケーションを取れていないということです。
あなたのカラダは、常にあなた自身に問いかけています。
「右足の筋肉が稼働していないために体にゆがみがありますが、ちゃんと理解できていますか?」と言う代わりに、腰に違和感を出してくれている…。
カラダの声が聞こえますか?