全身の痛みを解消し、鎮痛剤とサヨナラするためのシンプルな考え方

岡田 哲也(おかだ・てつや)

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いくら検査をしても原因がわからない全身の痛み。何年間も毎日のように通院し、CTやMRIの検査を何回受けても異常なしと診断された。そのような方は非常に多いようです。

この記事では、鎮痛剤や安定剤を服用する毎日から脱出するためのシンプルな考え方をご紹介します。

1.こんなことで全身の痛みが改善できるはずがない…。

1)これまで何年も苦しんできた

彼女の病名は、線維筋痛症
長年、全身の痛みに苦しまされているということです。

両腕に杖を持って来られました。
足の裏に痛みがあるので、普通に杖をなしに歩くと自重ですら激痛を感じて歩けないそうです。

足の裏の痛み

ニューロ・アウェアネスを知ったきっかけは、とあるブログだそうです。

同じ線維筋痛症で悩んでいる人達が、互いの情報を交換するようなブログがあるそうです。その中にたまたま私が指導と調整で関わらせていただいた方がいて、その方のコメントを見て来ていただいたということでした。

ちなみに、その私の関わらせていただいた方は、鎮痛剤や安定剤など約20種類の薬を毎日服用し、ほぼ毎日のように病院に通院し、CTやMRIの検査をこの数年ほどのあいだに十回以上も受けて、それでも原因がわからず、全く先も見えず医学的には治療が不可能といわれた方でした。

しかし、私が関わらせていただいた結果、ほぼ痛みはなくなり、20種類の薬も全く飲まなくてもよくなり、病院に通院する必要もなくなったのです。

そして、同じような症状や、投薬歴、現病歴を持つその方が、同じように改善してほしい!とやって来られたのです。

2)原因不明の全身の痛み

そもそも線維筋痛症とは…、

線維筋痛症(せんいきんつうしょう、英: Fibromyalgia:略FM)は、全身に激しい痛みが生じる病気である。英語では、症候群であることを表現して、Fibromyalgia Syndrome:略FMSとも記される。

原因不明の全身の疼痛を主症状とする。不眠、うつ病などの精神神経症状、過敏性腸症候群、逆流性食道炎、過活動性膀胱などの自律神経系の症状を随伴することがある。ドライアイ・ドライマウス、逆流性食道炎などの粘膜系の障害を合併しやすい。疼痛は腱付着部炎や筋肉、関節などにおよび、体幹や四肢から身体全体に激しい疼痛が広がる。

原因は不明であり、通常の医師が行なう血液検査では異常が現れない。CTスキャン、MRIを検査しても異常を発見できない。また、この病気が診断できる特別な検査は2015年時点で存在しない。診断が非常に困難な症例が多いが、圧痛点による簡易的な見分け方が知られる。

患者は、男性より女性の方が非常に多く、働き盛りの中高年に発生率が高い。

現状として、線維筋痛症は、軽症例も合わせれば推定200万人と言われる、比較的患者人口の大きなリウマチ性疾患であるにもかかわらず、日本の医療機関での認識が遅れている。その結果適正に医療を受けられている患者が極めて少なく、多くの患者は未診断、または、誤診を引き起こしてドクターショッピングを繰り返し、結果的に長く病む状況となってしまっている。医療に失望して民間療法などに流れている場合もある。このように日本の線維筋痛症の医療環境は問題がある。(ウィキペディア)

ということです。

2.改善できるものなら改善してみなさい!

1)改善できるわけないと思っていれば改善できるわけない

この方、最初からやや攻撃的で、とにかく痛みを訴えるのです。

表情はずっとしかめっ面。そして、私のことをずっと疑いの目で見ている、というよりも、にらみつけているようでした。

痛みに悩んだ末のことですから、仕方はないのですが、体のバランスチェックをしようにも、「触らないで!痛いんだから!」という感じで、最初は全く寄せ付けてもくれません。

まるで「改善できるものなら改善してみなさい!」と言わんばかりの様子でした。

そんな時は、まずはお話しを聴くことからです。

「人間の身体はこうなっているんですよ。」

「こんな時にはこうすればいいのですよ。」

「なにもしていないのに体のどこかが痛み出したら、
痛みのないところを刺激すればいいのですよ。」

「痛みはカラダの声です。」

「頑張っていますよ!というカラダの声です。」

「なぜ頑張っているのか?それを考えると、
力を抜いてサボっているところが必ずあるのです。
それを理解することが大事です。それだけでも、頑張っているところが
力を抜いて応えてくれるんですよ。
その結果、不思議と痛みがなくなってしまうのです。」

そんなお話をしながら、世間話しもしながら、少しずつ、なんとなく表情が和らいだところで、次のステップです。

会話でリラックス

2)痛みはカラダの声

体中に痛みがあるとは思いますが、ここは痛みがないという部分を教えていただけますか?ということで、お聞きしたところ、腕は大丈夫だということでした。

あれっ?最初は痛いので触らないで、と言われたのにな、ということはサラッと飲み込んで、両腕のバランスチェックをしてみると、予想通り左右とも全く力が入りませんでした。痛みがないと言われた腕も、触ると痛いのか、押さえるたびに表情が強張りました。我慢している、というよりも、我慢してあげているという感じをあからさまに顔に出されます。

自分でもできる体のバランスセルフチェックはこちらでご覧いただけますのでぜひご覧下さい。

また、腕に力が入らないのは本人も自覚されていたようで、そんなことはわかっています、それが何か?という無言の声。
しかし、指先、特に左右の小指と薬指の先の方は、実際に痛みがあるようで、触れるとリアルに痛いようでした。

正直、わかりやすいといえば、わかりやすい。

結果、触らせていただいた腕や指などから考えると、腕の筋肉がきちんと働いていないことがわかりました。

指先に負担をかけているのか、または根元である腕が働かないために、指先もスイッチが入らずに、そのスイッチの入っていない状態で無理に動かそうとして痛みが出るのか、どちらかだということが分かりました。

そこで、痛みの少ない上腕と前腕の筋肉を、刺激するように少しマッサージをしてみました。

そして、再度チェック。

先程は、力の入らなかった左右の腕に力が入るようになりました。

ご本人は認めたくなさそうな顔をされていましたが、続けて指先をチェックしてもらいました。

「えっ??」

表情は嘘をつけません。

「痛みとれたんですか?」
「えっ!いえ、少しましになったような気はしますが…。」

表情からみると、少しどころではなかったと思います。

「足もやってみますか?」

渋々ではありますが、足も触らせていただけました。

バランスチェックのときも、常に痛みをこらえていますという表情に変わりはありませんでしたが、なんとかチェックした結果、体を支えるための筋肉に動こうとするスイッチが入っていないことがわかりました。いわゆるインナーマッスル、体幹の筋肉が弱いということです。

インナーマッスルは頭からアプローチします。そこで、ヘッドマッサージを行いました。

強い部分を緩める強い部分を緩める

実は最初に話をしている時に、シャンプーの時に頭皮に痛みを感じるかどうかを聞いていたので、頭は触っても大丈夫だということは知っていたのです。

これは気持ちがよかったらしく、結果、足の内側からおしりにかけての筋肉に力が入るようになり、いままで以上に体を支えることができるようになったようでした

杖なしで歩いてみるように促すと、恐る恐るではありますが、なんとか歩けています。最初に来た時とは明らかに違います。

初日はここまででした。

ご自宅での指示は、痛みがあって触ることもできないのなら、痛みがないところを刺激して体に動こうとするスイッチをいれてください、ということです。

次回、来られた時には、もっといろいろなバランスの調整方法をお教えしようと思ったのですが…。

3)痛みを、どうにかしてください!!

初日から数日後、再びこられた時の第一声は、

「全くだめ。。。」

動きを見ていても、前回以上に痛々しさを感じます。

前回からの様子、ご自宅でのご自身での自分の体に対する取り組みなどをお聞きしましたが、あまり積極的にはされていなかったようで、痛みがあるのだから仕方がないという感じでかなり不機嫌そうでした。

また最初からお話を…と思い、話し出すと、

「いえ、もうその話は聞きましたからけっこうです。」

と、あっさり一蹴。

「それならバランスのチェックをしましょう。腕を…」

という言葉にもあきれた顔をされて、

「だから、もうそういうことはいいですから、この痛みをどうにかしてください!」

と言われて、私の力の及ぶところではなくなってしまいました。

原因不明の痛みは、多くの場合カラダの声です。そのカラダの声を聞き、痛みの意味を理解し、その声に応えてあげることでその結果痛みが和らいでいくのです。

その声にこの方はいっさい耳を傾けず、身体のことを何も理解しようとすることなく、痛みだけを何とかしようとするということは、対症療法、つまり鎮痛剤に頼るしかないということです。

しかし、痛みで苦しんでいる多くの方は、すでに鎮痛剤ではその痛みが解消しないということを知っているはずです。

鎮痛剤は痛みを消す薬

それを体験した方々の声をこちらにまとめましたのでぜひ御覧ください。

4)その全身の痛みを解消できるのは唯一あなただけです

残念ながら、私はみなさんの痛みを取ることはできません。

自分自身の痛みを解消できるのは、唯一自分自身しかいないのです。
自分自身のカラダの声に応えることができるのは、自分以外には存在しません。

私は、そんな自分自身とのコミュニケーションの取り方を指導しているだけであって、痛みを取ることはできません。

しかし、自分自身とのコミュニケーションですから、理解さえしていただければ、こんなに都合のいいことはありません。

薬も道具も必要とせず、どこかに行かなければならないということもなく、特殊な能力も必要なく、自分自身のカラダの声を聞きそれに応えるという極シンプルな考え方をみにつけるというだけなのです。

そのため、今回の方のように、これまで長い間さまざまなことを試みて痛みと戦ってきた人にとっては、受け入れられない、認められない、理解しようとしないことになってしまうようです。

また来ていただきさえすれば、必ず改善するための考え方を、理解していただけるまで何度でもご指導させていただきます。

ぜひ、全身の痛みで苦しまれている方は、こちらから体験にお越しください。

身体出力を上げる脳が望む身体の使い方!|Brain's Consensus Communications

「痛みが和らいだ!」
「いい情報だった!」

と思われた方は、
ぜひご友人やご家族にも教えてあげてください。

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