携帯、テレビ、パソコン、少なからずトラブルはつき物です。故障かな?と思ったら、すぐに説明書を見ますよね。最近の携帯なんて説明書すらない場合もありますが、ネットで調べるとほとんどのトラブルに対して、的確に答えてくれます。テレビなどの電化製品の説明書も、後ろの方に必ず「故障かな?と思ったら」というページがあります。さまざまなトラブルに対しての答えがそこには書いてあります。
1.体の調子が悪い・故障かな?と思ったら
しかし、人間のトラブルに関してはどうでしょうか?
人間には取り扱い説明書がありません。唯一、医学というものが人間をわかっている説明書のようなものであってほしいと皆が望んでいます。
しかし、実際には大切なことが分かっていないというのが現状です。
いまの医療不信がその全てを物語っています。
医学が見つけ出した「病気」というものに対しては医療の中でその改善策を見つけ、人々の健康のために役に立てていると思います。
しかし、人間のトラブルは病気だけではありません。もしかしたら、病気よりもはるかに発生の頻度は高いのかもしれません。そのような、病気ではない人間のトラブルに対応できる、医療ではない何かしらのカテゴリーがいままではありませんでした。
そして病気をも含めた人間のトラブルの原因には、いまの医学では把握しきれていない何かが実際に存在するのです。
1)人間の説明書
少し前の携帯電話には、厚さ2センチぐらいの説明書が着いていました。全てを読んだ人はいるのでしょうか?その内容は、取り扱い説明書であり、全てを読むことで、その携帯電話を使いこなせるのでしょう。
しかし、ほとんどの人はその取説のすべてを読むことはなく、なんとなく使いこなしているのです。もちろんすべての機能を使いこなせているはずはありません。知ることのない便利な機能がおそらくたくさんあるのでしょう。
iPhoneに関しては、なんと取り扱い説明書なるものはありません。必要最低限の機能、たとえば電話をかけたり、メールをしたり、写真を撮ったり、それぐらいは皆さん感覚で使いこなしています。
もったいない。
実は、iPhoneをはじめとする携帯電話には、知っていれば使える便利な機能がたくさんあるのです。知っていれば使えるけれど、知らなかったら使えない便利な機能。当たり前のことですが、その携帯電話が提供しているすばらしい機能を使いこなしている人はほとんどいないと言っていいでしょう。
開発者のみ知るすばらしいシークレット機能なんてのもあるのではないでしょうか。
パソコンにしてみても、キーボード上のボタンの全てを理解している人がどれほどいるのでしょうか?
しかし、普通に使う分にはほとんど不自由を感じていないですよね。
人間も同じです。
知らなかったら知らないで、それをとくに不自由と感じることもないし、仕方のないことだと思っていること、しかし、知っているとそれはすごく画期的なことであり、それを知ることで今までの生き方自体が変わってしまうようなそんなすばらしいことが、人間の説明書には書かれているのです。
しかし、残念なことに「人間の説明書」はありません。
機械、機器とは違い、一人ひとりが全く違う個性をもつ人間のための取扱説明書を作ることは不可能だからです。
2)自分とうまく付き合う方法
一人ひとりに個性があってあたりまえ。付き合い方も違ってくるだろうし、同じことを共用しても喜ぶ人もいるだろうし、嫌がる人もいると思います。
それは、人が自分と付き合うための方法。
つまり「あなたが私とうまく付き合う方法」。
しかし、正直な話、そんなことは自分自身にとってはどうでもいいことなのです。
大切なこと、そしていま知りたいことは自分自身とうまく付き合う方法ですよね。好き嫌いとか、性格とか、そんなことは自分自身のことですから、いまさらあらためて知ろうとすることではありません。
知りたいことは、自分自身が不調のときどうすればいいのか?ですよね。
自分が自分でなくなってしまう時…。
たとえば、携帯にたとえて言うならば、電源が入らない、画面が暗い、充電できない、固まって動かない、反応が遅い、動きが重い、そんな感じですよね。携帯ならば、これネットなんかで調べてみると、解決方法が見つかる場合が多いのです。
それは、みんな同じ携帯を持っているから。
同じ種類の携帯であれば、同じ不具合は同じ改善方法で解決できるという共通点があります。
しかし、人間はそう簡単にはいきません。
だから、説明書がないのです。
たとえば頭痛ひとつとっても原因はさまざま、100人の頭痛には100人それぞれの原因があります。
しかし、その頭痛が病院の検査などをした結果、病気としての緊急性を持った症状ではなく、慢性の頭痛とされれば、その頭痛には共通する身体の変化があるのです。
すべての人に共通していることが実はあるのです。
それが、体のゆがみ。
さらに必死になってこのゆがみを補正しようと頑張っている状態、支えようと踏ん張っている状態が、痛みです。
このゆがみを知ることで、ゆがみを改善できるようになります。
まずは自分でもできる体のゆがみのセルフチェックをしてみてください。
そして、このゆがみの原因は、主に身体のある部分の稼働レベルが下がってしまっている状態です。つまりサボってしまっている状態です。稼働レベルが下がってしまっているから、頑張っている部分が必死になる必要があるのです。
しかし、たいてい自分自身にその自覚はありません。
まずは、さぼっている筋肉のスイッチを入れてみてください。
少しずつボリュームレベルを上げていって、ある程度のレベルに達することで、ゆがみは改善されて、無駄な力を使わなくなります。
そうすることで、痛みは改善されます。
さぼっている部分のチェックとスイッチの入れ方はこちらの記事が参考になりますので、ぜひご覧ください。
さまざまな症状に効く体のバランスの整え方マニュアル【保存版】
これは、すべての人に共通していることです。
理解し、意識することで、誰もが自分自身とうまく付き合うことができるようになります。
痛みが改善された方の声をこちらに動画でまとめましたので、ぜひ御覧ください。
2.ココロとカラダの法則
1)ココロとカラダは正比例
まず心と体がつねにリンクしているということをあなたは意識できますか?簡単に言えば、体がゆがんでいる時には、心もまたゆがみを感じています。また逆に心がゆがんでいる時には、体も実際にゆがみます。
体の調子が悪い時には、気分もすぐれないですよね。
また嫌な出来事があれば、体に力が入らなくなる、そんな経験ありますよね。
つまり、ゆがみがある場所の筋肉をサボらせてをしまうのです。
それも一瞬で。
サボっている筋肉をまた頑張らせるのには少し時間が必要な場合がありますが、サボらせることは一瞬です。
サボっているという状態は、体の稼働レベルが下がっている状態です。
こちらでもさらに詳しく解説していますのでぜひ御覧ください。
自律神経失調症を薬を使わずに改善する3つの方法とは?
そんな、「ココロ」と「カラダ」と「ゆがみ」と「身体の稼働レベル」の関係を知ることで、今までよりもずっとうまく自分自身と付き合えるようになります。
2)ゆがみとレベルは反比例
外枠が体、中身が心だとすれば、外枠が崩れているのに中身は大丈夫ということはありません。
だから、体にゆがみがあるときはスッキリとした気分ではいられません。
また体にゆがみがある状態では、正常な動きもできないどころか、動きすぎることでトラブルをおこしやすいので、あまり動かないように稼働レベルは下げられています。
身体を守るための生体の防御反応のようなものです。
このような状態を改善するためには、どうすればいいのでしょうか?
まず、体のゆがみを整えることでレベルは上がり、心の状態も良くなります。しかし、体のゆがみの状態を把握することは簡単な検査が必要なので、一人では少し難しいかと思います。
まずはこちらをご覧頂き、お近くの方にチェックをしていただいてください。
また、心のゆがみを整えるということは、検査のしようもなく、さらに難しいことです。ましてや外枠がゆがんでいる状態で、中身である心を整えることはまず不可能です。
実際には、心のゆがみを扱っているカテゴリーの場はあるようですが、その結果を見聞きしても改善しているとは言えません。
ココロとカラダは正比例ですが、心を先に整えることは難しいのです。
そして、ゆがみに関しては自分の身体に関するある程度の知識が必要であり、検査をするためのパートナーも必要になります。
それではどうすればいいか?
心の状態を先に整えることは難しいため、
みなさんが自分自身とうまく付き合っていく、最も効率のいい方法は、カラダのレベルを上げることです。
カラダのレベルを上げることで、ゆがみも改善されていき無駄な力を出して必死に頑張っていた状態からは解放されます。
また外枠である体がしっかり整ってくると、必然的に心のゆがみも改善されてくるのです。
カラダの稼働レベルを上げることで、ココロも改善されて、ゆがみもなくなります。
これが、ココロとカラダの法則です。
繰り返しますが、ココロの状態をさきに整えるのは難しいです。ですので、まずはカラダのゆがみ(体のバランス)を整えてしまいましょう。
そういった体のバランスの崩れの整え方を体験した方々の声を動画にてまとめました。
ぜひ御覧ください。
3.カラダのレベルコントロール
1)稼働と活動
レベルとはカラダの稼働レベルです。活動ではありません。活動が実際の動きを意味することに対して、稼働力は、待機活動力ということにしましょう。つまり実際にまだ動いていなくても、その時どれだけ動くことができるのか、ということです。
また稼働力は常に変化します。そして、その人の最大稼働力はポテンシャル、つまり潜在能力を意味します。
ある人のポテンシャル、稼働力の最大レベルをmax 10と仮定して、そのレベルを10まであげられたとします。稼働力がレベル10の状態では、その人の持つ力を簡単に発揮することができ、体を支えることも全く無駄な力を使わずに、逆に力を抜いて保てている状態です。
ちなみに普通の生活レベルでのカラダの活動力を4~5と仮定します。
普通の生活の中では、最大レベル10の稼働力は全く必要ありません。ただし、最大レベルといっても実際に活動しているわけではありませんから、稼働力が高いからといっても疲れることはありません。
稼働力は自分のうつわだと思ってください。
稼働力がレベル10というカラダで、4~5の活動をするときには、およそ半分の力を出せばいいわけですから、力を抜いて楽に生活できるということです。
そして、仮に稼働力のレベルが4~5で、生活レベルの活動力とほぼ一致しているときには、なんとか普通に生活はできているが、いつも一生懸命で、けっこう気を抜けない状態だと言えます。
2)活動力と待機活動力
この稼働力、つまり自分のうつわは、いろいろなものに影響を受けて、大きくなったり小さくなったりします。体調のいい時には大きくなり、悪い時には小さくなります。逆に大きくなれば体調は良くなり、小さくなれば体調は悪くなります。
仮にカラダの稼働力が2~3のレベルになってしまったときには、体のゆがみも大きくなり、それを支えようと必死で頑張っている状態です。常に自分の持つ稼働力の2倍をイメージして活動をしなければならないので、何をしても疲れる、疲れがなかなか取れない、寝ても疲れが取れない、いつも体に力が入っている、その体の力を抜こうと思っても抜けない、そんな状態になってしまいます。
つまり、「活動力>待機活動力(稼働力)」のときには、自分自身のうつわをはみ出してしまっている状態です。いっぱいいっぱいの状態でなんとか頑張っている状態です。ゆがみやバランスの乱れもあり、ココロやカラダもうまく機能できず、さまざまな症状がカラダのお知らせとして出てしまう状態です。
逆に、「活動力<待機活動力(稼働力)」のときには、自分自身の持つうつわに余裕があり、ゆとりをもって力を抜いて楽に生活のできる状態です。もちろんカラダに余裕があるとココロにも同じように余裕ができます。
「うつわの大きい人」なんていう表現は、このあたりからきているのではないでしょうか。
稼働力のレベルをmaxの10に保つ必要はありませんが、少なくとも6~7レベルには保っておきたいですよね。そうすれば、体のゆがみも自然にいい状態で保たれ、痛みや症状というカラダからのお知らせを感じることもなくなります。
4.力(りき)みと身体のスイッチ
1)力(りき)み
生活レベルの稼働力が4~5だとしても、瞬間的に稼働力以上の活動が必要になる時があります。たとえば、重いものを持たなければいけないときには一時的に仮にレベル7という活動力を出そうとしてしまいます。
実際には稼働力の範囲でしか活動はできませんが、意識がそれを上回った場合、
その不足の領域を「力み」と言います。
スポーツの世界では「力み」は大敵。自分自身との戦いです。緊張して体の動きが極端に悪くなったり、大切な場面で力んでしまって大失敗したり…。
しかし、この「力み」に関してのきちんとした説明がありません。
力みが肉体で起こっているのではなく、意識の中で起こっているということが理解されていないようです。この説明には、「ニューロアウェアネス理論※」を知る必要があります。
(※意識による瞬時の神経の変化に伴い、身体も瞬時に変化する)
実は、意識がこの「力み」を生み出しているのです。
力まずに力を抜けと言われても、力を抜いたら動きが悪くなったり、早く動くことができなかったり、いったい力は入れるのか抜くのかわからないですよね。
ポイントは稼働力です。
その時の稼働力よりも活動力が小さい時には、それほど力を入れなくても、ちゃんと力が入ります。ビジュアル的には楽に力を抜いて動いているようでも、速い球が投げられたり、正確なスイングができたりします。
しかし、稼働力よりも必要な活動力が上回るとき、その時の力以上の力が必要になりますから、ビジュアル的には力が入り過ぎて必死という感じですが、その結果はコントロールが無茶苦茶になり、スイングもバランバラになります。
これが力んでいる状態。
待機活動力 − 想定活動力 <0 力みの方程式。
想定としたのは、実際にはそれだけの力は出ていないからです。本来必要な力ということです。
たとえば、野球の投手が150km/hの球を投げるとき、ある投手がその投げるという動作に対してレベル7の想定活動力が必要だとします。その時の待機活動力が7以上であれば問題なく投げることができます。8以上であれば、楽に力を抜いても150km/hの球速を出すことができます。
しかし、その時の待機活動力が例えば5に落ちている時には、本来必要な7というレベルになるように力を出さなければなりません。実際にはその力はでなくても、頭の中の意識がこの7というレベルでの動きになりますから、おもいっきり力まかせに投げるということになります。
この5-7=-2 この-2という不足の力が「力み」です。
2)身体のスイッチ
稼働力、つまり待機活動力のレベルを上げることは簡単です。体をまんべんなく効率よく使ってやればいいのです。
困ったことにこの稼働力は、心によって大きく上下に変化します。
その自分自身の変化に振り回されないようにすることも大切です。
ある作業をしていて、ふと考え事をしてしまい、急に稼働力が下がっている状態の時、同じ作業であるにもかかわらず、何か急に重たく感じたりすることがあります。そんな時には、少し気分を変えて稼働力を上げる必要があるのです。
いいのか悪いのか、人間には「無理をする」という自分自身の使用方法があり、頻繁でなければその緊急時の使用にも耐えられるようにできているようです。
しかし、あまりにも稼働力よりも活動力の方が大きかったり、その無理をしている状態が長く続いてしまったりした時には、カラダは自分自身の体を犠牲にして、その状態にストップをかけてきます。
それが、俗に言う、ぎっくり腰や肉離れです。
「もうそれ以上動かないで!!」という代わりにブチッ!!なのです。
このように自分自身の現在の稼働レベルを把握することは、楽しく生きていくためにたいへん重要なことなのです。
稼働レベルが下がっている時には、ななんとなく気分が優れなかったり、疲れを感じていたり、身体が重かったりというカラダからのお知らせが必ずありますから、そんな時にはできれば無理には動こうとはせずに、まずスイッチを入れてやる意識が必要です。つまり、稼働力をあげようとする意識です。
健康のためには適度な運動やウォーキングなどがいいとされていますが、スイッチの入っていない身体、つまり稼働力の下がったままの身体で運動をすることはかえって負担となって、さらに疲れを増してしまいます。まずスイッチを入れてから動かすという意識を持ってください。
機械はスイッチを入れなければ動きませんが、人間は無理をして動いてしまいますから、注意が必要です。
5.レベルコントロール
1)体を刺激してスイッチON!
では、実際に何をすれば待機活動力、つまり稼働力が上がるのか?
まず大切なことは、自分の体を支えている基礎にあたる部分、足首を刺激しましょう。足首を意識してぐるぐる回します。できれば足を組んで、手で足をつかんでぐるぐる無理のない程度に少し強く回します。
足首の動きが悪いと、実際に自分の体を支えることができなくなりますから、あまり動かないように稼働レベルを下げられてしまいます。
誰に、ですか?
もちろんあなた自身です。あなたの脳がすべてコントロールしているのです。
足首を回して、ちゃんと体を支えることができるということを脳にアピールすることで、元気な動ける体を用意してくれます。
つまり、稼働力が上がるのです。
このように、足首だけではなく、ひざや股関節、肩甲骨や肩などを意識して動かすことで、不思議なくらい簡単に稼働力は上がるのです。
「あー、なんかスッキリした。」と感じたら、それは稼働力が上がったお知らせです。
2)山折り健康法
身体の稼働レベルを上げるための方法として、簡単で誰にでもすぐに効果が期待できる方法が山折り健康法です。体を山折りにするのです。
イメージできますか?体の山折り。
紙相撲はご存じですよね。紙相撲のお相撲さんたちは、紙を半分に折られて自分の体を支えています。背骨のラインを中心に半分に折っていますよね。
ただ、紙相撲のお相撲さんは谷折りなのです。
だから、山折りはあの逆に半分に折るイメージです。
上半身は、両肩を後ろに引く、左右の肩甲骨を背骨に寄せる、下半身はお尻の穴にギュッと力を入れる、股関節やつま先を外側に開く、このような動作が山折りの動作になります。
人間は、疲れてくると前かがみの姿勢になります。稼働レベルも下がった状態です。そして、その姿勢を正そうとして背中や腰を無理やり後ろに反らそうとします。首の後ろや背中や腰を力ませた状態です。
これが頭痛、肩こり、腰痛などの原因です。
疲れを感じたとき、無理に体を反らせるのではなく、体を山折りにします。両肩と肩甲骨をゆっくり後ろに回したり、お尻の穴に力を入れるのです。
たて方向に曲がった体を、たての力で戻そうとするのではなく、横に開く力で戻すのです。
このイメージを持ち、実際に山折りの動作をするだけで、身体の稼働力がグッと上昇します。無理な力を必要とせず、少しの力で体を支えることができるようになります。
つまり、稼働力>>活動力となっているのです。
試してみてくださいね。