肩こりによる痛みの真実。足を使って肩が改善するその理由とは?

岡田 哲也(おかだ・てつや)
肩こり

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肩こりで悩んでいる人、多いですよね。

揉んだり叩いたり貼ったり、いろんなことをしてもなかなか改善しません。

でもジョギングを始めたら肩こりが解消されたなんて人がいます。

凝り固まった肩の筋肉を直接ほぐそうとしても、良くなるどころかさらにガチガチに固まってしまう場合もあるのに、ジョギングをしたら、つまり足の筋肉や関節を使ったら、肩の筋肉がほぐれてきた、ってことです。

いったいどういうことでしょう?

肩こりを改善するには、自分のカラダを知る必要があるのです。

肩こりのひどい時には、憂鬱で気分も落ち込み、中には腕をもぎ取りたい!なんて言う人もいます。しかし、ちょっと待ってください。肩はあなたのカラダのために頑張っているのです。必要があって頑張っているのです。

その結果が、肩こり。

それを理解してあげないと、肩だって逆ギレするのです。
「うっせい!頑張っとるんじゃ!!」ってね。
そしたらもう、肩ガッチガチですよ( ̄▽ ̄)

自分のカラダを知って、180°の発想転換をしないといけません。

なぜそれほどまでに頑張らなければいけないのか?それを考えてやればいいのです。
そしたらそのガッチガチの肩が、愛おしくなってきます。

肩こりも人それぞれ。右だけの人、左だけの人、両肩の人、日によって左右違う人、首にくる人、頭痛を伴う人、手がしびれる人…。
人それぞれに異なるストーリーがカラダの中にあるのです。

たとえばいつも右肩が凝るという人。

左は?と尋ねると

「左は全く大丈夫なんですけど、いつも右側だけがパンパンに張って・・・。」
「じゃあ左肩と右肩どっちが好き?」
「えっ?!そんなこと考えたこともないですけど、それは迷惑かけない左肩です。右肩はなくなってくれればいいと思うこともあります。」
「…。」

たとえばあなたが、会社で、家庭で、誰よりも頑張っているのに全く認めてもらえず、少しでも目立ったミスをしようものなら怒られて、けなされて、叩かれて、

「おまえなんかいらねえ~!」

なんて言われたらどんな気持ちになりますか?

実はあなたのカラダの中で、全く同じようなことが起こっているのです。

突然ですが、あなたは肩です。

いつも悩まされている、あなたの肩です。

あなたを悩ましている肩になったつもりで読んでください。

・・・・・・・・・・

周りを見渡すと、すぐ横に首がいて、その上にでっかい頭が乗っかっています。

なんか安定が悪いようで、首が必死になって頑張っているのですが、結局は肩である私が首もひっくるめて頭を支えなければならないようです。

かなりの力がいります。

ええ~っ!?どうしてこんなに力を入れて支えないといけないのだろう??
ちょっと~っ!反対側の肩はちゃんと働いていますか?あなたがサボったらこちら側だけで支えないといけなくなるのですよ~。
そもそもどうしてこんなに不安定なのでしょうか??
ああ~っ!!見下ろせば背中がサボっているじゃないですか!!
ちゃんと自分の仕事してくださいよ~!頭を支えるのも背中の大切な仕事ですよ!

もっと見下ろせば、ちょっと!足!左右バラバラですよ!左足と右足の仕事量がかなり違いますよ!
一番大事な土台の部分がバラバラなので、上の方たいへんなことになっていますよ。
右も左もサボってないでバランスよく働かないと、腰もかなり頑張ってくれていますよ!

みんながきちんと自分の仕事をして、この体のために働いてくれないと、私は休むことができないので、力を入れっぱなしです。
でも頑張ります。私が頑張らないと、この体は壊れてしまうのですから。

・・・・・・・・

このように頑張っている時に、この体の持ち主であるあなたは、この頑張っている肩に向かってとんでもないことをやりだしたのです。

うっ、うわ~、どうして?どうして叩くの?やめて!やめてください!
どうして、押すの?どうしてつねったりひねったりされるの??
やめてください!!やめてください!!
なぜですか?もっと働けってことですか?もっと頑張れってことですか?
それとも力抜いて休めってことですか?
どうすればいいのですか?
私は精一杯頑張っているし、私に力を抜いて欲しかったら、ほかのサボっているみんなをちゃんと働かしてください!お願いですからわかってください!
それまではこのカラダのために、力を抜くことなんてできません!

・・・・・・・・・・・・・・

あなたの中の、ストーリー・・・

さて、なにを感じましたか?

大切なのは意識です

肩こりとおさらばするために大切なことは、自分の体を知ることです。ちゃんとカラダの声を聞いてあげることです。

肩こりは、あなたのカラダが異常を感じている時のお知らせです。
非常ベルや火災報知器が「リリリリリリリリ~~~~」って鳴るのと同じ。

うるさい!って消したり、非常ベル壊したりしないでしょ?

また非常ベルは各階あちらこちらで鳴り響いているけれど、非常ベルが燃えているわけではないですよね。たとえば2階で火が出ると、7階の非常ベルも鳴りますよね。そんな時、7階で会議していて、ベルがうるさいって音を消したり、壊しちゃったりしたら、その会議に出ている人みんな逃げ遅れてたいへんなことになりますよね。

同じです。カラダのどこかに何か異常があるのです。

肩こりの痛みやツッパリ感が、体のなかでは非常ベルの役割をしているのです。
そんな意識を持って、肩こりと向き合わないとよくならないのです。

 

大切なのは、意識です。
まず、痛みやツッパリ感のある部分が、実は頑張ってこの体を支えてくれている本来感謝しなければならない部分であるという意識。

そして、頑張ってくれている部分が、自然に力を抜くことができるような状態にしていくのだという意識。
さらに、この体全体をムラなく働かせて、無駄に自律神経に仕事をさせないようにしようという意識。
そんな意識でカラダの声を聞いてあげると、自ずと何をすればいいのかがわかってくるのです。

ちなみに、いつも元気な人、病気知らずの人は、そんなカラダの声を無意識に感じて、その声にきちんと答えているのです。

そんな、「病気にならない人が無意識にしていること」を今日から実行してみましょう。

痛みを感じた筋肉には感謝するとともに、そこに負担をかけているかもしれない体全体を動かしてみる。
右側に痛みを感じたら左側を意識して動かしたり、上半身に張りを感じたら下半身を動かしてみたり、外側が痛ければ内側を刺激してみたり、前面に異常を感じたら、後ろ側に力を入れてみればいいのです。

そしてなんとなくスッキリすることができれば、それがバランスが整ったという自律神経からのOKサインです。
この「スッキリ!」という感覚を感じることが実は体のバランスを整えること、つまり、病気知らずで楽しく生きるということにとって、たいへん重要なことなのです。

病気にならない人は、無意識にこのスッキリを生きる指標としているのです。
体のことがどうしてもよくわからない時には、とにかくスッキリできる自分を選択すればいいのです。

しかし、このストレス社会。そう簡単に毎日スッキリできるなんてことはないと思います。
ですから、まず自分自身の体のことをきちんと理解して、カラダの声をよくきいてあげてください。

カラダは理解さえすれば、必ず答えてくれます。
嘘をついたり、裏切ったりなんてことは100%ありません。
だって、そのカラダは、あなた自身なのですから。

肩こりをはじめとする、さまざまな症状に悩まされて、自分の体に嫌悪感を持ってしまった人は、もう一度冷静になって、自分自身の体とカラダに対する想いを見つめ直してください。

きっと、カラダの声が聞こえてきます。

身体出力を上げる脳が望む身体の使い方!|Brain's Consensus Communications

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ぜひご友人やご家族にも教えてあげてください。

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