約10年まえから物を噛めなくなったという女性が、ご主人と娘さんに連れられて遠方より来院されました。
なんと、バナナもまともに食べられないってことでバナナ持参でやって来られました。
この10年間あちこちで治療を受けものの、改善の気配なかったそうです。
レントゲンやその他の検査でも異常はありません。
大学病院や噛み合わせの専門医というところでも治療を受けたそうですが、やはり異常はなく、ほとんど噛めない状態が続いているそうです。
とりあえず、手足の筋力を検査しました。予想通り全く力が入りません。
本人は食べてないから力が入らないのだと思っていたそうです。
簡単な身体の調整法として、首と股関節の動きを指導し自分でやってもらいました。
直後、手足に力が入りました。
その女性は、簡単な動きなのに薬を多用しているため集中力がなく自分では覚えられないってことでご主人と娘さんが体験することになりました。
本質をさらに理解してもらうために、お二人にも体のバランス調整を体験してもらいました。
二人とも初体験にビックリ!!
その後もいくつかの動きを指導させていただきました。
「せっかくバナナをもってきたのだから、どれだけ食べられないのか見て欲しい。」ってことで、食べていただくことになったのですが、、、
娘さんがバナナの皮を剥いてお母さんに渡したところ、
「あれっ?!バナナ、パクパク食べてるんですけど??」
娘さんも目が点???
本人も不思議そう。
「いつもは噛めないからこぼれるんよ。」と言いながら、バナナを食べ続けていました。
結局は、歯や顎の問題ではなく、身体全体をサボラしていたのが原因でした。
身体がサボっているのに、顎だけ働かせようとしても、それは無理なんです。
しかし、実際にこのような症状で何年も悩まれている人は少なくないと感じました。
バランスの調整法は下記の記事をご参考にしてみてください。