「痛みは嘘のように取れるのですが、体調は最悪…。」そんな経験はありませんか?痛み止めの副作用による症状や、この先どうなるのかという不安や恐怖に苦しむ毎日。しかし、それと同時に「痛みが嘘のように取れる」という薬の力も考えてみればありがたい反面、ちょっと怖いですよね。痛みの原因が解消できていればまだしも、原因もわからないのに…。
この記事では、まずは痛みや痛み止めとうまく付き合い、そして最終的には痛みのない快適な生活ができるようになるための情報をお知らせします。
1.そもそも「痛み」とは?
検査で異常のある病気や怪我など、原因の特定できる痛みは医療の中で改善していかなければなりませんが、医療の中でも改善することのできない原因不明の痛みはなぜ起こるのでしょうか?不快な感覚としか思えない、この痛みがなければ、毎日の生活は変わるはずです。しかし、痛みは本当に必要のないものなのでしょうか?痛みがなくなれば健康になれるのでしょうか?
1-1)痛みはカラダからの注意・警告です
「痛みを感じなくなれば健康になれるのか?」これは間違っています。
痛みを感じなくなれば身体はボロボロに壊れてしまいます。
「それ以上肘を曲げないで!」
「右側に負担をかけすぎていますよ!」
「左右のバランスが乱れています!」
「このままでは身体が壊れますよ!」
と、言う代わりに痛みを出して、身体が致命的なダメージを受けないように、注意、警告を促しているのです。
1-2)注意を聞けば痛みは消える
カラダからの注意が痛みであれば、警告は「激痛」となって知らせてくれます。
しかし、これらの痛みは原因不明のこともあります。病院で検査をしても、異常が見つからない痛みということも数多くあります。。
カラダは痛みを注意として出す以前から、様々な症状で身体の異常を知らせてくれています。それは違和感であったり、なんとなくスッキリしない感覚であったり、モヤモヤした気持ちや、疲れを感じるというのもカラダからの注意みたいなものです。
疲れたら動かないですよね。動くと壊れてしまいますから、動かないようにしているのです。それでも動くと、次の注意として痛みとして知らせてくれ、さらに無理を重ねると、激痛の警告が出されるのです。
しかし、しっかりとカラダの声を聞いて注意が出された時点で従うようにしていると、カラダは警告まで出す必要がなくなりますから、痛みはなくなります。
カラダの声に従う方法は、後ほどお話しします。
2.痛み止め薬を飲むことでよく出る副作用
痛み止めを常用すると様々な副作用が出ます。そして、それを認識していない人も多いようです。
ここでは、代表的な副作用を幾つか上げてみますので、自分自身に当てはまるかチェックしてください。
そして、それをきちんと認識し、痛みとのつきあい方をこの記事で学んでください。
- 直接的な副作用
悪心・嘔吐・胸焼け・腹痛・食欲不振・胃部不快感・下痢・便秘・胃炎・消化性潰瘍・消化不良・腹部膨満感 - 間接的な副作用
頭痛・口内炎・口渇・聴力障害・倦怠感
これらの間接的な副作用については、これが副作用であることを認識されていない場合が多いです。
そのため、痛み止め薬を止めるどころか、さらに別の痛み止めを飲んだり、その症状に対する別の薬を飲むという悪循環にも陥ります。まさか頭痛薬の副作用が頭痛だなんて、考えもしなかったと思います。
3.痛み止めとうまく付き合う
上のような副作用で悩んでいる方は、ぜひ痛み止めの適切な利用方法を学んでください。それがひいては「痛み」との上手なつきあい方になり、痛みから開放されることにつながっていきます。
3-1)痛かったら、飲む
痛み止めの飲み過ぎは危険です。薬にはさまざまな副作用があるからです。
そんなことは誰でもわかってはいるのですが、やはり痛みはつらいので痛み止めに頼らざるをえなくなります。
飲むと痛みは和らぎますから…。
痛みがカラダからのお知らせだとわかっていても、すぐにその声に応えることができないというそんな時には、とりあえず痛み止めを飲んでいいと思います。
しかし、痛みが和らいできても喜んでいる場合ではありません。
なぜ痛みが出たのか、その原因を自分なりに考えてください。
その時に考えている脳も、痛みをお知らせとして出している脳も、考えれば同じあなたの脳なのですから、そこで少しはコンセンサス(意見の合意・共感)が得られて、痛みも和らぐかもしれません。
3-2)痛みに感謝しながら飲む
痛みに感謝するなんてことは考えもしなかったと思います。
これまでの身体に対する意識を180度ひっくり返さなければいけません。
そして、この意識が痛みをなくすためには何よりも大切なのです。
というよりも、この意識を持たない限り、あなたの身体から痛みがなくなることはありません。
身体の中で原因不明の痛みがある部分は、あなたのその身体を必死で支えている部分です。
感謝して当たり前のはずなのに、ずっと嫌な感情しか持ったことがありません。
とにかくカラダの声をよく聞いて、痛みに感謝してみましょう。
その上での痛み止めの薬を飲むのであれば、カラダもわかってくれるでしょう。
しかし、その感謝をする相手は、実はカラダでもなくそして頑張っている部分でもありません。
あなたの脳なのです。あなたの脳自身に感謝していると認識させてください。
いくらカラダの声を聞いているふりをしても、さすがに自分自身の脳には100%嘘はつけません。
痛み止めを飲んで、その効果が出ているその度に「知らせてくれてありがとう」と感謝し、少しずつでもあなた自身の身体のことを理解していきましょう。
3-3)カラダの声を聞けたら飲む
痛み止めの副作用に悩まされるか、そうでないかは、やはりその頻度にあります。
だから痛み止めは飲みすぎないようにすることが大切です。
しかし、痛みはつらいですから、絶対に飲むな!と言っているのではありません。
まずは飲む回数を減らしていけばいいのです。
痛いからといって何も考えずに頻繁に飲んでいるのはダメです。
原因不明の痛みを感じたら、まずはそれをカラダの声として聞いてみましょう。
右側が痛いのならば左側がサボっているのではないか?というふうに。
痛みを発しているその自分自身の脳に少しでも応えてみることが大切です。
もちろん、虫歯や捻挫といった原因がわかっている痛みは「早く治して!」というカラダの声ですから、まずは病院へ行って適切な治療を受けてください。
ただ痛いから痛み止めを飲むのと、はっきりは分からないけれど痛みはカラダの声なんだということを意識して飲むのとでは脳や身体の反応が大きく変わってきます。
自分自身の脳の働きの何かに変化が起こり、痛みの再発を改善できるのです。
4.痛みを発しているカラダの声に応える方法(実践方法)
身体が発している痛みという「注意」そして、激痛という「警告」。
それに対してできることは「痛み止め」だけではありません。
副作用を伴うリスクのある「痛み止め」よりも、もっとできることはあるのです。
4-1)まずは身体にスイッチを入れる
洗濯機やテレビなど、電気機器や機械はコンセントが繋がっていて電気が供給されている状態でもスイッチを入れなければ絶対に動かないし勝手に動くこともありません。
しかし、人間は生きている限りスイッチが入っていない状態でも無理して動いてしまうのです。
スイッチが入っていない状態とは、筋肉など身体の組織がサボってしまっている状態です。
そのような時には、しんどい、だるい、モヤモヤ、やる気がない、という身体からのお知らせ、カラダの声が聞こえます。
その声に応えるには、まずは身体にスイッチを入れればいいのです。
理由は分からないけれど身体が動いてくれない時には、握力がなくなっていることが多いです。
手を握ろうと思っても力が入らないなどの状態が現れているはずです。
そういった時は、「手を握ること」に意識を集中してみるといいです。
身体にスイッチを入れる方法
左右どちらかの手を体の前に伸ばして、親指と人差し指を押し付けます。
徐々に力を加えていき、さらに力を加えていくと、その力が前腕から上腕へと伝わり、頑張ってさらに力を加えていくと、胸と背中に伝わってくるのを感じると思います。順次、同じことを親指と中指、親指と薬指、親指と小指でしてみてください。続けて反対側の手も同じようにしてみてください。
疲れを感じている時に力を入れ続けてさらに疲れるはずが、なんとなく首から肩周りが軽くなることを感じるはずです。
「なんとなくだるい」というお知らせは「体が怠けていますから、このまま何かをしようとするとうまくいきません。失敗したり、怪我をしたりしますよ。」というカラダの声。
その声に応えるためには、指に力を入れて身体のスイッチを入れればいいのです。
非常に簡単なことですが、これで身体にまずはスイッチが入ります。
試してみてください。
4-2)痛みのある反対側を刺激する
いつも頭や肩、背中などの片側だけが痛む、いつも同じところが痛い、痛みが左右変わる、そんな慢性的な症状を感じている方は、その症状を感じている反対側がサボっているのです。
その痛みは「反対側がサボっていますよ!」というカラダの声です。
この声に応えるには、痛みを感じている反対側を刺激したり、回したりすることでサボっていた部分は働き出し、身体のバランスが整い、痛みは和らいでいきます。
痛みがある部位をマッサージするということを皆さんはこれまで行ってきていると思います。
しかし、「反対側を動かす」ということは誰にも言われたことはないと思います。
ぜひ、「反対側を動かす」ということを意識してみてください。
3-3)効率よく身体を支える健康法を知る
頭の後ろ側、首の後ろ、肩、背中、腰、など主に左右両方の背部に慢性的な痛みを感じている方は、自分の身体を支えることに余裕がなく、常に背部の筋肉を酷使している人です。
その痛みは「もっとうまく身体を支えてください!」というカラダの声です。
この声に応えるためには、山折り健康法が適しています。
5.まとめ
痛みがあるからといって痛み止めを飲み続けると、副作用によるまた別の症状が増えてしまい、結果的に薬の量や種類も増えてしまいます。
痛みをただ苦痛なものとして消そうとするのではなく、痛みはカラダの声だということを意識しながら、その声に応えてあげましょう。その意識をもてるようになれば、薬の量も自然に減り、やがて痛み止めを飲まなくてもいい生活に戻ることができます。
痛みを出しているのは実は自分の脳であり、全く理由もなく自分自身を苦しめたりはしません。
まずは、そこから信じてあげてください。