なぜカラダをヤマオリにすると痛みや症状がなくなるのか?

岡田 哲也(おかだ・てつや)

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前回、健康に大切なものというお話をしました。

一つは健康になりたいという意識。そしてもう一つは、上手にカラダを使うことでしたね。健康になりたい人は、すでに健康になりたいという意識は持っていますから、結局は体を上手に使えればそれでいいのです。本当です。そして、そのための一番基本となる動きが「ヤマオリ」で体を支えることなのです。

では、なぜヤマオリで健康になることができるのか?もう少し詳しく説明していきましょう。

まず一枚の折り紙を想像してください。色は何入りでも結構です。この折り紙を机の上に立てることはできますか?少し折り曲げてノリやテープでくっつけても構いません。他の折り紙を組み合わせて横から支えてもOKです。でも、一番簡単な方法は半分に折ることです。半分に折れば簡単に立てることができます。つまりヤマオリは、ものを支えることができ、さらに強度を増すことさえできる、最もシンプルでコスパの高い方法だということがわかります。

だから人間もヤマオリにすると、無理なく簡単に体を支えることができるのです。では、なぜタニオリではいけないのか?

ここで人間の背骨の構造を考えてみましょう。人間は体の前で作業をしますから、前には動きやすくなっています。もちろん背骨に関しても前には曲がりやすく、後ろには曲がりにくくなっています。そして人間は疲れたり、また老化とともに体が前に倒れてきます。さらに肩も前に下がり胸を閉ざした形、つまり前倒れのタニオリになってしまいます。タニオリは体を支えられていない状態なのです。だから意識してヤマオリにする必要があるのです。

次に人間は、いえ、人間という物体はかなり不規則な形をしたバランスの悪い物体だと言えます。わずか30センチ足らずの足の裏二つで体全体を支えています。さらには下半分より、明らかに上半分の方が重たい。そして細い首の上に重たい頭という塊を乗せている。二足歩行の我々人間の体は常に必死でバランスをとらなければならないのです。でも常にそんな意識をしている人はいないと思います。その仕事は自律神経の主に交感神経がしてくれています。

しかし、交感神経が働き続けると医学的にも病気になりやすい状態になってしまいます。だからいち早く体のバランスを整えて交感神経の仕事をできるだけ減らしてやる必要があるのです。それがヤマオリで瞬間にできるのです。

身体出力を上げる脳が望む身体の使い方!|Brain's Consensus Communications

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