ふとしたきっかけで、家族の録画していたNHK朝の連続小説「とと姉ちゃん」を観ました。初めから観ているわけでもないので細かいストーリーはよくわからないのですが、とと姉ちゃんのモデルになっている大橋鎭子(しずこ)さんが作られていた「暮しの手帖」という雑誌作りに関するお話だということは理解していました。
のちの雑誌「暮しの手帖」の出版につながる「スタアの装い」という雑誌は、制作当初は女性のためのファッション雑誌を作りたいということで始まったようです。戦後間もない、想像もできないような貧しい日本という環境の中での女性がターゲット。ボロ切れを普通に恥ずかしげもなく身にまとっている、ある意味女性を捨てかけている女性に対してへの挑戦ですね。
しかし、この「スタアの装い」という女性雑誌の創刊号は全く見向きもされなかったようです。売れなかったんですね。
編集側の「女性はきれいになりたいに決まっている」という思いが空回りした状態でした。
その後、この時代の女性たちの本当に求めていることが、「きれいな洋服を着たい」ということではなく、「幸せに暮らしたい」という漠然としたキーワードであることに気づき、雑誌の内容をその当時の暮らしに役に立つ情報にシフトした時にこの本は大ヒットして、のちの「暮らしの手帖」につながったようです。
皆さんが本当に求めていることも、実は「痛みを取りたい」ではなく、「幸せに暮らしたい」ということだと気づかれていますか?それは、週末家族で食事に行くことであったり、仲間と旅行に行くことであったり、大好きなスポーツを思い切りすることですよね。
「痛み」は身体からのお知らせ。身体の状態を知らせるカラダの声です。
「痛み」に生きていくための意味はありますが、痛みのとれた状態に意味はありません。その時あなた自身がいかに幸せに暮らすための引き出しを用意しているかで、この先、痛みに振り回されることは無くなります。逆に痛みのとれた状態に満足していると、またすぐに痛みに振り回されることになります。
まずは、あなたの抱えているその痛み、つまりカラダの声に耳を傾けてみませんか?
その声の意味を知ることで、結果的に痛みはなくなり、今後の生き方を左右するような、自分自身の大切なものも見つかるはずです。