「歯は痛くないけれど、かれこれ1ヶ月前にできた口内炎が治らないのです。」という男性の方。
左の頬をよく噛んでしまうそうで、なかなか口内炎が治らなくて困っていたそうです。
歯がある人も、入れ歯の人も同じなのですが、頬を噛むときは、歯や入れ歯が悪いのではなく頬が緩んでいる場合が多いです。
そんな時には歯を削ったり、入れ歯を削ったりしてもよくなりません。
あきらかに歯がとんがっていたり、入れ歯がギザギザしていれば少し削ることもありますが、基本は身体のバランスで調整可能です。
左の頬を噛むときには、左の腕や首、噛む筋肉、そして頬が緩んでいます。簡単な筋力検査をして確かめてみてください。
この方調べるとやはり左腕アウト!下半身は右足がアウト!力が入っていないってことです。体がねじれていますね。聞くと、腰も痛いそうです。
首を右回りにグルグル回すと、右足に力が入るようになりました。左の股関節をグルグル回すと左の腕に力が入るようになりました。頬はすぐにはわからないってことで、口内炎に少し軟膏を塗って本日の治療はこれで終了!私としては十分です。
しかし、その男性は満足していないようでした。
「いや、身体の方はいいですから、歯の治療をしてください。」
きっちりと説明をしながらさせていただいたつもりなのですが、あまり理解していただけなかったようで・・・。
そりゃそうです。歯医者に来て口内炎の治療に股関節ですからね。
おまけに予想外に腰の具合がたいへんよくなったことにびっくりされたようで…。
「おい、ちょっといったい何をしたのですか!?」
「・・・。」
喜ぶどころか少し不機嫌。体の調整をしたことをもう一度説明してその日は帰っていただきました。
予約は取って帰られたけれどもう来ないだろうなあ・・・って思ってたら、予約通り4日後に来院。
「口内炎治ってきましたよ!」
不思議に思いながらも、ちゃんと毎日朝晩股関節を回したそうです。
腰のことは聞きませんでしたが、なぜか人間が丸くなった感じがしました。
身体中がうまく生きようと働きだしたのだと思います。
ほんとに少しのことで、心も身体も変わります。
心と身体を一瞬で変える方法はこちらをぜひ御覧ください。