健康でも病気でもない状態があるって知っていますか?

岡田 哲也(おかだ・てつや)
お医者さんの説明

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今回は健康と医療の関係について考えてみましょう。健康と医療は切り離せないもの?多くの人がそう考えていると思います。医療あっての健康。健康ではないと感じればすぐに医療のお世話にならなければいけない。医療なしでは健康を保てない。早期発見早期治療。そんな教育をされてきたような気がします。

世界保健機関WHOによる健康の概念は「身体的・精神的・社会的に完全に良好な状態であり、たんに病気あるいは虚弱でないことではない。」とされています。

そして世界中の人たちが、健康に対する考えはこれが標準的なものだと思いっているのです。

でも、何かこれ、おかしいと思いませんか?病気でなくても、身体的・精神的・社会的にトラブルがあればそれは健康ではないと判断する、って言ってるんです。

人は健康ではないと感じれば医療をたよります。病気ではなくても、何かトラブルがあれば病院へ行くことをすすめているんです。そして実際に皆さんそうしてるんです。気づいていましたか?

さすがに借金の悩みを相談しに病院へ行く人はいませんが、例えば借り入れがどんどん増えて返済のめどが立たない時、不安から体の不調を招き病院のお世話になる。月末になるといつも「もうあたま、いてえよ〜」ってことで、頭痛の治療に病院へ。また、恋愛の相談に病院へ行くことはなくても、胸が痛くて息が苦しい、失恋のショックで精神的なトラブル発生、何てことで医療のお世話になったことはないですか?

当然、検査をしても異常はありません。だって病気ではないのですから。まあ点滴したり、薬が処方されたり、確実に医療のお世話になっているはずです。しかし、医療ってそもそも病名がついて初めて治療がされるわけですから、一体どのような病名がつけられているのかも不思議ですよね。

もちろん医療側も大変です。トラブルを抱えているだけの病気ではない人たちがたくさん病院に来ているのですから。

しかし、実際に人間はトラブルにあうと、一時的に心や体が正常な働きをしなくなります。健康ではなくなるのです。ただ、この時点ではまだ病気ではありません。自分で十分改善することができるのです。しかし、その方法を指導できる人はほとんどいません。それは、健康と病気のボーダーラインを医療にゆだねているからです。にもかかわらず、医療側にこの部分を的確に改善する方法がありません。だって病気ではないのですから。病気ではないものを治してくれと言ったところで治せるはずはありません。

だから健康と医療は切り離したほうがいいのです。これで医療に関わるタイミングも的確にわかるようになります。身体的・精神的・社会的なトラブルを抱えていても、またそのために心や体に変化が現れても、まず自分で改善する方法を探してみる。それで改善すれば、病院へ行く必要もないし、もし改善しなければ、その時が医療に関わるタイミングだってことです。

医療のコンビニ化、医療現場の混乱、医療不信問題、医師不足、医療費の増加問題、そして世界中の人たちの健康増進、健康と医療を切り離すことでこれら全てがいい方向に向かいます。

ボーダーラインはまず自分でやってみることです。やり方は?ここにたくさん書いてあります。

 

身体出力を上げる脳が望む身体の使い方!|Brain's Consensus Communications

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