顎関節症をはじめとする不定愁訴満載の女性の方のお話です。
口が開かない、歯が全部痛い、頭痛い、首痛い、背中痛い、とにかく身体じゅう全部痛い!
歯医者は数件目だそうです。。
歯医者での治療で歯を削られるたびに体の痛みが倍増してきたのだそうです。
でもご本人、ちょっと歯を触るぐらいに削っただけなのに、なぜ体がこれほどまでに反応するの??
という疑問も持たれていました。
(これはいい疑問です。この疑問も後ほど解決します。)
不定愁訴(ふていしゅうそ)とは、「頭が重い」、「イライラする」、「疲労感が取れない」、「よく眠れない」などの、何となく体調が悪いという自覚症状を訴えるが、検査をしても原因となる病気が見つからない状態を指す。患者からの訴え(主訴)は強いが主観的で多岐にわたり、客観的所見に乏しいのが特徴。症状が安定しないため治療も難しく、周囲の理解も得られにくい。
身体表現性障害、心身症、軽症うつ病、気分変調症、 パニック障害、全般性不安障害、心的外傷後ストレス障害、急性ストレス反応、適応障害などの可能性が含まれる[1]。 自律神経失調症と診断されることも多い。
先進国であっても、ビタミン欠乏症やその他の必須栄養素の栄養失調を原因とする不定愁訴も、体力の無い子供、高齢者に見られる。
とにかく歯医者に不信感がありありです。
なぜかと言いますと、これまでの歯医者さんたちに、こんなこと言われたそうです・・・
「あんたがおかしいねんで。」
「あなたの感覚の異常ですよ。」
「全く異常はありません。」
「わかりません。」
まだ「わかりません」は百歩譲ってわからなければ仕方ないとして、おかしいとか、異常です、はダメですよね。
問診票にそんなことがギッシリ書いてありましたが、走り書きのような字でほとんど読めません。
真剣な顔をして黙々と読んでいるふりをしてから、「こんにちは~いっぱい書いてくれたけど字がきちゃなくて読めませんでした(笑)」
これが私の一発目のアプローチでした。
女性も「えっ!?」てな感じで照れ笑い。
これで少しリラックスできたようです。
大雑把な話だけ聞いたら十分なんです。
「さてとことん聞きますよ!」って構えてしまうと、小さいことまで話しをしだして、イヤなこと思い出して、その場で症状が悪化してきます。
そもそもその意識が問題なわけですから・・・。
さて、いくつか聞いていくうちに、症状はたくさんありましたが、
その症状のほとんどが右側にかたよっているのでわかりやすかったです。
体の左側がサボっているというバランスが悪い状態です。
ですので、その状態を改善すると、その場でほとんどの症状ほぼ解消することができました!
「こういうことなんですよ。」と言うと、なんとなく納得していない様子。
もっと言うならば、ちょっと困っているようにも感じます。
「今私に伝えるために痛みや、症状を探していますよね?」とズバッと切り込んでみる。
「・・・そうなんです。いつもそんな気持ちがあります。」と女性。
「そりゃ腹が立ちますよね、歯医者の先生に無茶苦茶なことを言われたのですから。でも、しんどいのはあなたですよ。」
要するにこの痛みは歯医者の先生がしでかしたことと決めつけているので、痛みや症状を訴えることで困らせたいということを無意識にしてしまっているのです。
原因は「治るもんか!というその意識。しでかしているのは自分自身。
お話し聞く限り、歯を削ったことと体の痛みは関係ありません!とキッパリ言いきることができます。
それではなぜ???当然そうなります。
さて今の状態ですが、バランス調整したら痛みも和らぎ、サボっていて力の入らなかった左側の腕や足にも力が入るようになっています。
そこで・・・
「これまでで一番イヤだった歯医者の先生のこと思い出してみて、、、」
その直後に再度、女性のバランスをチェックすると、一瞬でボロボロになります。
左側はフニャフニャになってしまいました。再度サボり始めています。そして、右側の痛みも復活してきました。
「これ、誰がしでかしていると思いますか?」
「私・・・、ですか?(苦笑)」
「そっ、ちょっと歯を削ったぐらいで体が痛くなるなんてことはありません。自分の意識がしでかしているんです。」
意識が体に及ぼす影響は非常に大きいのです!
ってことで、頭をグイグイ、足首グルグルしてもらう。
「どう?」
「(笑)また調子悪くなったら来ます。」
「エッ?もういいんですか?」
「なにか、わかったような気がします。」
まあそのうちまた来られると思いますが、女性の中で何かが変わったことには間違いありません。